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変態な皆と笑えないココア 第二話

追記からどうぞ

私はココア。

ラビットハウスっていう喫茶店で住み込みさせてもらっています。

この辺はすごく綺麗で。周りの皆もすごく優しいんですけど。

でも最近、やぱり悩み事があります。それは……

「……リゼちゃん、何で店内で写真を撮ってるの?」

……周りが皆、相変わらず変態さんばかりだってことです。


第一話「メイドカフェではないですよ」


「……チノ、ここって撮影禁止だったっけ?」

まるで私がおかしいことを言ったかのようにチノちゃんにそんなことを聞くリゼちゃん。

え、私がおかしいの?

「いえ、大丈夫ですが」

……まぁ、写真位好きにとってもらってもいいけどね。

「チノにも後で焼き増しするからさ」

「しかたないですね」

あれ、何か変な密約交わされてない?

……リゼちゃんは、最近少し様子がおかしい。

というのも、自分が非番で私がバイトのとき必ずと言っていいほどラビットハウスに来ている。

「あぁ、ところでココア」

それ自体は悪いことではないし、むしろリゼちゃんが一人でコーヒーを飲む姿は宣伝にもなるんだけど。

「なぁに、リゼちゃん」

「リゼお嬢様、って呼んでみないか?」

「それ別の喫茶になってるよぉ!?」

……訂正。やっぱり何だかリゼちゃんもどっかおかしいよ。

「リゼさん、ここはいかがわしいお店じゃないんですよ」

むしろ今はチノちゃんが凄いまともに見える。

「いや、ココアがこの制服で一生懸命働いてる姿を見てもいかがわしくないと言えるか?」

何言ってるのリゼちゃん……

「い、言い返せない」

いやいや、そこは言い返してよチノちゃん!!

……そんなこんなでやけに視線を感じながらお仕事をしていた。

まだ平和な方だった。あの時までは。


第二話「桃山ピンクマウンテン」


「お邪魔します~」

カランカラン。

そんな軽快な鈴の音を鳴らして、青山さんが入ってきた。

「いらっしゃいませ、青山さん!」

リゼちゃん以外にお客さんもほとんどいなかったから早速応対する。

「あら、ココアさんはいつも通り元気ねぇ」

そういいながら柔らかく微笑む青山さん。

大人の女性って感じがして憧れちゃうなぁ。

「……食べちゃいたいですね」

「へっ!? あ、青山さん……?」

「あっ、この新商品のことですよ♪」

な、何だ、ドキドキしちゃった……。

青山さんがそんなえっちなこというわけないもんね。

「え、えへへ……恥ずかしいなぁ」

慌てて頭を掻きながら取り繕おうとする。


「……なぁチノ」

私は二杯目の珈琲を飲みほしながらチノに囁きかける。

「なんですか、リゼさん」

「あの脳内ピンクマウンテン、撃っていいのか?」

さっと銃を取り出してぼそりと呟く。

「……いざというときは」

恥ずかしそうなココアに目を奪われながら。

そんな物騒な話をしていた。


「ところでココアさん」

席に座った青山さんが、コーヒーカップのふちをなぞりながら呼びかけてきた。

「なんですか~」

お客さんも少なくて少し暇だったので私も話し相手が欲しかったところだった。

「今度、ココアさんを主役のイメージにした小説を書こうと思ってまして…」

「ほんとっ!?」

思わず大きな声を出してしまう。……昔、勘違いでおじゃんになったような気もするけど。

「えぇ、ふわふわしたココアさんのイメージがぴったりなんです」

微笑みを絶やさず、青山さんは原稿用紙を何枚か取り出す。

「なのでイメージをふくらますためにこちらを読んでいただけませんか?」

「おやすい御用だよ!」

優しく差し出された原稿用紙を受け取る。……アフレコみたいで楽しそう!

「どれどれ」

『なにこれ……力が溢れてくる!?』

『一緒に行こう、怖くないよ……♪』

「へぇ……魔法少女モノなんて珍しいですね」

何気なく目を通す。全体的に明るいセリフが多いなぁ。

「…ココアさん、私にも見せてもらっていいですか?」

「もちろんだよ! チノちゃん」

チノちゃんにそのまま渡す。

ペラペラと目を通したチノちゃんが途端に顔を紅くする。

「……青山さん、これ官能小説じゃないですか」

「かんのーしょうせつ?」

「「ココアさんは知らなくていいです」」

青山さんとチノちゃんがハモった。…何なんだろう。

「……てか青山さんココアさんにエロいセリフ言わせたいだけじゃないですか! このピンクブルマ!」

「というか相手役が青山さんそっくりじゃないですか! 私そっくりにしてください!」

「いや待てチノ、そこは私をモデルに!!」

リゼちゃんも入ってきて、もうしっちゃかめっちゃかになる。

「あ、あはは……皆落ち着いて……」

私は苦笑いすることしか出来なかった。


第三話「危険なお風呂」


その後、青山さんはバーの時間にそのまま残るそうだ。

そして昼の時間は終わって、チノちゃんと一緒にお仕事を終えるところだった。

「じゃあまた明日な」

リゼちゃんは結局最後までいたようだった。

「うん! あ、そうだ!」

そういえばさっきやってほしいって言ってたような気がしたから。

「……行ってらっしゃいませ、リゼお嬢様♪」

制服の裾を手でつまんで、メイドさんのマネをしてみた。

「……なぁ、チノ」

それを見たリゼちゃんが、真剣な面持ちでチノちゃんに囁く。

「ご注文はココアで」

「非売品です、というか私のモノです」

……えっと、チノちゃんのモノになった覚えはないんだけど。


結局その後少しお話して、私とチノちゃんは上の階の方に引っ込んだ。

「今日の夕飯はシチューです」

いつも通り二人で台所に立つ。

私よりも慣れた手つきで野菜の皮を剥くチノちゃん。

「……ところでココアさん、今日は一緒にお風呂入りませんか」

チノちゃんは甘えたような声を出す。……なんでだろう、嫌な予感がするのは。

「お願い、お姉ちゃん!」

「いいよ!」

お姉ちゃんと呼ばれて即答してしまった。……まぁでも一緒にお風呂に入るだけだから…。

「うへっ……い、いえ……なんでもありません」

嫌な予感の方が見事に当たるような気がした。


第四話「千の夜の電話物語」


あの後。一緒にお風呂に入ったけど、チノちゃんはおとなしかった。

てっきり何かされるんじゃないかと身構えちゃったけど、その必要はなかった。

「……視線はすっごく感じたけどね」

そしてあがった瞬間に、

「ココアさん、今日は私はやめに寝ますから部屋に入らないでくださいね」

と言ってお部屋にこもってしまった。……うぅ、なんか嫌な予感しかしないって。

気にしないことにして自分の部屋でくつろいでいると、電話がかかってきた。

――千夜ちゃんだ!


『もしもし、ココアちゃん?』

電話口から、いつもの落ち着く声が流れてくる。

「もしもしー? どうかしたの?」

『……なんだか声が聞きたくなっちゃった』

少しだけ恥ずかしそうな様子が伝わってくる。…千夜ちゃん可愛いなぁ。

「本当? えへへ、嬉しいな!」

その気持ちが素直にうれしくて思わず笑ってしまう。

「あのね、今日はね……」


『みたいなことがあってねー』

ココアちゃんが、いろいろな気持ちを交えながら今日あったことを教えてくれる。

電話口でもコロコロと表情が変わってるんだろうなと思うと愛しくて仕方なかった。

「大変だったわねぇ」

適当に相槌を打ちながら。この会話を録音してることがばれないように。

『そうだよー……眠くなっちゃった』

「あらあら、迷惑だったかしら」

迷惑だったかどうか聞いてみる。優しいココアちゃんが迷惑だなんて言うはずないと知りながら。

『そんなことないよ! 私も千夜ちゃんと話せてうれしかったよ!』

…電話口じゃなかったら抱きしめたくなる衝動を抑えきれなかったわね、確実に。

「嬉しいわ、……だけどもう夜も遅いからもう切るわね」

『うん、また明日!』

電話が切れる。

…また、ココアちゃんの声素材が増えたわね。

「…おやすみ、ココアちゃん」

明日起きればまた生ココアちゃんに会える。

そう思うと自然と眠りにつけた。
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KZO

Author:KZO
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Twitter:☆Cube_fumiya
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将来的にはサークルで漫画を取り扱いたいですが、今はとりあえずSSとイラストの修練から。
何かありましたらツイッターの方でよろしくお願いします。

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