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ココシャロSS「手と手が触れた運命の出会い」

※お久しぶりです。ズルズルと遅くなってしまいました。

※ずっと書いてみたかったココシャロを甘々目指して書いてみました。

※ココアと誕生日が一日違いだそうです。…運命を感じます。

※百合注意…これもう書かなくていいですかね?w


追記からドゾー
第一印象は、変な奴。

夜寝る前に一人で考えていた。

それが私の。ココアに対する印象だった。

手と手が触れただけで、運命の出会いだなんて思って意識してくるような変な奴。

そして話してみると、その天然さとちゃらんぽらんさにクラッとしそうになった。


…今になってみると。

それがココアのいいところだし、そのおかげで話しづらかったリゼ先輩とも仲良くなれた。

…そして、ココアが明るかったからこそ。私の家事情がバレた時に思ったほどの劣等感を感じなかった。

ココアはリゼ先輩と私を繋いでくれたキューピッド。…でも、それ以上に。

「…最近ココアのことばっか考えてるわね」

ふと気づくと、最近リゼ先輩やバイトのことよりもココアのことばっかり考えてる気がする。

ふわふわで、ほわほわ。他の誰よりも危なっかしいのに、いつの間にか皆の中心に居る。

「…太陽、みたいね」

いつも真ん中にいて。物静かなチノちゃんも、クールなリゼ先輩も、つかみどころのない千夜も。

…そして私も、いつの間にか一緒になって輝いて、一緒になって笑っている。

色々考えて。今ココアに感じてる思いは、何だかリゼ先輩に抱いてる思いと似ているようで、違っていて。

「…わかんないわよ、こんなの」

抱いたことのない感情に名前を付けてしまうのが怖くて、私は子供のように布団をかぶって眠りについた。


朝。

普通の家よりもダイレクトな鳥の囀りが耳に届いて、起きる。

「…こんなにうるさくても、さえずりっていうのかしら」

なんてくだらないことを考えながら、目をこする。

「さて、今日は土曜だから学校はないわね」

ベッドから起き上がり、スケジュール帳を確認する。バイトもない。

「…たまには普通にお客としてラビットハウスに行ってみようかしら」

何となく。そう、何となくそう思った。

決してココアに会いたいとかそんな思いは微塵もない。

「って誰に言い訳してるのかしら…」

行くならお昼過ぎに行こう。

そんなことを思いながら、8枚切りの食パンをトースターに入れて朝食の準備をし始めた。


「…チノちゃんがいないとモフモフできないよー」

昼下がりという言葉がぴったりな時間。

私はリゼちゃんと二人という珍しい組み合わせでラビットハウスにてお仕事していた。

「仕方ないだろ、マヤやメグと予定があるっていうんだから」

そうリゼちゃんがため息交じりに言った。

チノちゃんが土曜日にお友達と遊ぶ予定がある。それはお姉ちゃんとして素晴らしいと思うけど。

「…チノはお前の妹じゃないけどな」

「読まれてる!?」

思わずオーバーなアクションをとってしまった。

リゼちゃんってば、護身術に加えて読心術まで!?

「言っとくけど、お前の考えてることなんて誰だってわかるぞ…」

呆れていると全身で表現しているようなリゼちゃんの言い方に、少しだけムッとする。

「もー!! 馬鹿にしてー!!」

お返しに、いつもチノちゃんにしているようなモフモフをリゼちゃんにもしてやろうと思った。

「えいっ!」

「わっ!?」

ぽよん。

…ぽよん?

ぽよん、ぽよん。

…あれ?

「もふもふというより…」

伸ばした手が、リゼちゃんの胸をわしづかみにしていた。…チノちゃんには絶対にない感触を感じた。

「~~!!」

リゼちゃんがものすごい勢いで顔を赤らめる。

やばい、これ後で殴られるかも。そろそろやめて…。


カランカラン。


扉の開く音がした。


「…え?」

昼の時間帯から少し遅れた時間。

この時間なら空いているだろうと思って、気楽に扉を開けた。

「…あ」

気まずそうな先輩の声。

だけど、目の前に会った光景は別に普段とそこまで違うわけじゃなかった。

…なのに、今私の中に生まれたこの気持ちは、何なんだろう。

…嫉妬? 誰に? …ココアに? 先輩に?

「…!!」

自分の中に生まれた黒い気持ちから。そしてこの目の前の状況から。

逃げたくて、向き合いたくなくて。

私はそのまま、走り去った。


街の中。無暗に走っちゃいけないって、わかってるのに。

「はぁ、はぁ…!」

感情が抑えきれなくて。私はただがむしゃらに走っていた。

「…!」

胸が苦しくなる。少しだけ、立ち止まった。

そしてそのまま座り込んでしまった。

「…うぅ…」

視界がぼやける。…どうして、泣きそうなんだろう。

ココアと先輩が親しそうにじゃれ合ってるのを見て、嫌な感情がこみあげてきて。

その嫌な感情は憧れている先輩に、敵意を向ける様な、もので。

「…こんな形で気づきたくなかった」

その感情は嫉妬。ココアに抱き着かれている、先輩への嫉妬。

「…私」

感極まりそうになって。目じりに溜まり続けた涙が零れ落ちて。


「ココアのことが、好きなんだ…」


そのまま立ち上がって、おぼつかない足取りで家へと向かう。

「…でも、もう遅い、わよね…」

…もう、戻れない。友達ですら、いられない。

だけど最後に。家へと向かう前に、行きたいところがあった。


「…リゼちゃんったら、すっごく強く叩くんだから…!」

シャロちゃんが来て、走り去った後。

リゼちゃんはいつもより強く私のことを叩いた。

『もー、痛いよー』

『…追って』

『え?』

『いいから追え!』

そして、シャロちゃんをすぐに追いかけるように言った。

『…ありがとう、リゼちゃん』

ぼそりとそう呟いて、私はラビットハウスを飛び出した。

「…シャロちゃん、悲しそうだった」

リゼちゃんに後押しされなかったら追いかける勇気が出なかった。

悲しそうなシャロちゃんを見たとき、どうしようもなく悲しい気持ちになった。

「…伝えないと」

どうして、そんな気持ちになったのか考えてみればすぐにわかることだった。

チノちゃんに、リゼちゃんに。そして千夜ちゃんにはぎゅーって抱き着くのに抵抗はなかった。

だけど、シャロちゃんに抱き着くのだけは抵抗があった。

…もちろんそれは、嫌いとか距離を感じてたとかじゃない、むしろ――

「…いた!」

…シャロちゃんは、意外なところにいた。


「…ここも久しぶりにくるわね」

洒落たティーカップや食器がたくさん並んでいるお店。

ここは、ココアと始めてあったお店。

…あのカップ、まだあるかしら。

「…あった」

兎のワンポイントが可愛い、カップ。

これに手を伸ばした時、ココアの手と触れ合って…。

「…シャロちゃん」

…手を伸ばしたら、もう一本手が伸びてきて。

そして、聞きなれた声が隣から聞こえてきた。


「コ…ココア…!?」

ビクッとなって。その場から離れようとするシャロちゃんの手を掴む。

「待って、シャロちゃん!!」

強く掴んでしまったはずなのに、今にもほどかれようとされてしまっている。

「離してよ!」

「離さないよ!」

大きな拒絶の声。ショックだったけど、それよりも大きな声でそれを制した。

「…何でどっか行っちゃったの?」


「…それは!!」

握られた手が汗ばんでいく。

「…嫌だったから…ココアとリゼ先輩がじゃれてるのを見るのが…」

ぽろっと、本音が出る。

「私だって、ココアともっと仲良くなりたい、もっと近くなりたい!」

溢れてくる。言葉が、感情が。止めることが、できない。

「だって私は…」


「ココアのこと、大好きなんだから…!」


そこまで言い切って、繋いだ手が離れて、シャロちゃんは力なくへたり込んでしまった。

「…ごめんね」

腰を屈めて。目線を合わせて。

「シャロちゃんが悲しそうな顔してどっかいっちゃった時、私すっごく悲しかった」

「何でだか、わかる?」

シャロちゃんは俯いたまま、首を横に振る。

「…好きな人が悲しいと、私だって悲しいよ」

そう言うと、シャロちゃんが顔をあげる。目と目が合う。

少し恥ずかしいけど、伝えたい思いを、そのまま伝える。


「…私も大好きだよ、シャロちゃん…付き合ってほしい」


目と目が合って。…好きって言われて。

「うん…!」

思わず、また涙がこぼれた。

ココアも少し泣きそうな顔で、手を差し出してきた。

その手を取って、立ち上がった。

「…好きだよ、シャロちゃん」

面と向かって、二度目の好きを言われる。

「…私でいいの?」

「シャロちゃんじゃなきゃダメなの」

よくもまぁ、恥ずかしいセリフを次から次へと。

顔が紅潮するのを感じながら。

「…キス、してほしい…」

素直に思いを伝える。

「シャロちゃん、甘えん坊さんだったんだね」

クスッと笑われる。…今はそんなことさえも心地よかった。

「…そうよ、悪い?」

否定しない。もう、ココアの前では強がらないと、素直になると、決めたから。


「うぅん、大好き」


ココアと、私の運命の人と。


初めての会った時の場所で、初めてのキスをした。


あとがき

KZOです。おあとがよろしいようで。

一話のココアとシャロの初対面のシーンをうまく使えないかなと色々考えた結果がこれです。

如何でしたでしょうか…?

感想、お待ちしております。ご批判もぜひぜひ。

ではでは。
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将来的にはサークルで漫画を取り扱いたいですが、今はとりあえずSSとイラストの修練から。
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